いつからか投資の世界では、1億円以上を稼ぎ出した個人投資家のことを「億り人」と呼ぶようになったが、彼らはいかにして資産を築き上げてきたのか?
インベスターWさん(ハンドルネーム。30代・投資歴16年・総利益2億8000万円)が、自身の投資遍歴を振り返る。
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ただ預金していてももったいないと思って、証券口座を作ったのが2011年11月でした。100万円を入金し優待株を購入、すぐにもっと買いたい株が出てきて、また100万円を入れて……これを繰り返し、すべての預金を株に移していきました。
アベノミクス相場の初期でしたが、当時は確固たる手法もなく、決算をまたいで持っていたら下方修正で売られ300万円を損切りしたりしました……。
それから投資手法を見直し、個人投資家が好きそうな新興銘柄を触るようになったんです。当時、ガンホーがストップ高を連発していて、「こんな銘柄が欲しい」「乗らない手はない」と思ったのがきっかけです。
私は薬剤師として調剤薬局で働いているので、仕事前の9時と昼休みの1時間にパソコンで売買しています。実際にガンホーのゲームをやってみて面白かったし、「これは上がる!」と思ってガンホーを200万円くらいで1株買っていたところ、1000万円くらいで利益確定できたんです。