その頃からアプリの売り上げランキングやネット掲示板の盛り上がり具合を見て、次の狙い目銘柄をリサーチ。毎年安定して1000万円以上の利益をあげられるようになりました。
そして、千載一遇の大チャンスがやってきました。ブランジスタです。
2015年末に、「半年後に秋元康氏プロデュースのゲーム『神の手』を出す」というIR(投資家向け情報)があって、一度株価が反応しました。しかし、デイトレーダーたちは半年も資金拘束されるのは嫌がるので、熱が冷めやすい。株価が1200~1500円くらいで落ち着いた頃に、2000万円分ほどを一気に買い集めました。
その後、500万円くらいの含み損も抱えましたが、実際のゲームリリースにあわせて株価も急騰。2016年5月の最高値をつけた日、1万5000円台ですべて売却。2億円ほどの利益になりました。直後にナイアガラのように暴落したのにはビックリしましたね。
一方で、大きく失敗したトレードも。自動運転ベンチャーのZMPに出資していたFVCを1万株買っていたんです。ところがZMPの上場延期で、含み益200万円が一転、1300万円の損切りとなりました。
私は1銘柄に突っ込むクセがあるので、やられてしまうときのダメージが大きいのは反省点です。『インベスターZ』という人気投資マンガに「株は入り口にあらず、出口にあり」という格言があります。FVCもそうでしたが、含み益が何百万円もあるのに「もっともっと」と欲を出してしまい、結果的に損してしまうことも多く、利益確定の大切さを痛感しています。
しかし、守っていても面白くない。ブランジスタのように、数か月後に大きなリリースがある銘柄、将来的に大きな材料が期待できそうな銘柄に一点集中して、さらに資産を殖やしていきたいですね。
※マネーポスト2017年春号