税制変更によって節税枠が引き上げられる一方で、絵画を安値で仕込む好機が続いており、ひそかに100万円未満の絵画を買い漁る新富裕層も登場しているほどです。
加えていえば、相続に伴って絵画を手放す旧来の富裕層が増えていることなどから国内価格は下落していますが、海外ではインフレヘッジの手段として絵画の購入が進んでいるため、海外の方がより高く評価される絵画もあります。
内外格差という「市場の歪み」をうまく活用できれば、節税効果だけでなく、国内で安く買って海外で高く売るという資産運用につながることも期待できます。
新富裕層にとっては「守り」を固めつつ「攻め」に転じることもできる手法として、今後注目が高まるかもしれません。
※マネーポスト2017年春号