実際、過去の例を見ても、1987年のブラックマンデーに始まり、1990年のバブル崩壊、1997年のアジア通貨危機、2001年のエンロン・ショック、2008年のリーマン・ショック……と、10年に2回程度は大きな経済危機が訪れています。
そう考えていくと、そろそろ次のショックに備えるべきでしょうし、「下がったら買い」というお金持ちの投資戦略は覚えておいて損はないでしょう。
何より投資や事業で成功したお金持ちは「市場の歪み」を見逃さない感性に長けています。
投資で大儲けした人は「いつ下がるか」が最大の関心事であり、事業で成功を収めた人は「企業価値よりも安く手に入りそうな会社はないか?」などと常に目を光らせています。
ただし、投資の世界では「市場の歪み」が減っており、過去の成功パターンが通用しにくくなっているため、それを認識して撤退する富裕層がいるのも事実です。
※マネーポスト2017年春号