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キャリア

花粉症が酷くても仕事を休みにくい現実 アパレル店員は「マスクの中で鼻にティッシュを詰めて接客」、雇用者側は「休みは認めるけど毎年のことでもあるし…」と複雑

 花粉症歴20年近くになるSEのBさん(30代/男性)は、「毎日出社のため外に出るので、花粉は避けられない」と諦めの境地だ。

「毎年、花粉症の時期はデスクにティッシュペーパーを箱で積んでいますし、鼻うがいや薬などの予防も怠りません。しかし、それでも防げないのが花粉症。鼻詰まりのせいで頭痛もひどく、正直言って仕事のパフォーマンスは落ちます。

 そもそも『完全に治る』ことがないのがアレルギー。対策はあくまで、症状の軽減でしかない。それに他のアレルギーは“避ける”ことができるけど、外出する以上、どうやっても花粉は避けられない。この時期だけでもリモートワークにさせてほしいです」(Bさん)

「花粉症で仕事休みます」は許されるのか

 感染症のように他人に感染するわけでもなく、“完全ダウン”とまでいかないのが花粉症の厄介なところ。とはいえ日中の仕事がままならないという状況であれば、仕事を休みたくもなるだろう。大手質問サイトには「花粉症が酷いので、仕事を休んでもいいと思いますか?」といった質問が複数投稿されているが、同じ悩みをもつ人は多いようだ。

 ただし回答に〈「楽をしたいだけだろう」と思われてしまう可能性はあると思います〉といった声があるように、相手に自分の辛さはなかなか理解してもらえないもの。フリーターのCさん(20代/女性)は、「正直、休みたいと思ったことはある」としたうえで、「さすがに本当には休めない」と即答する。

「身体が動かないわけではないし、それで休んでいたら、花粉症の季節は毎日休む羽目になりますよ」(Cさん)

 大学生のDさん(10代/男性)は、アルバイト先に「休みたい」と言ったことがある。

「バイト先が飲食店だったこともあり、鼻水を垂らしながら働くのは衛生的にもよくなさそうだし、お店に迷惑をかけると思って……。でも、店長は『は? 花粉症で休むとか何言ってんの?』って、まるで理解できない感じでした。風邪をひいて体調不良だと休めるのに、花粉症だとそういうわけにはいかないみたいです……」(Dさん)

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