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キャリア

花粉症が酷くても仕事を休みにくい現実 アパレル店員は「マスクの中で鼻にティッシュを詰めて接客」、雇用者側は「休みは認めるけど毎年のことでもあるし…」と複雑

衣服の素材によって花粉の付着率は異なる(厚労省ホームページより)

衣服の素材によって花粉の付着率は異なる(厚労省ホームページより)

雇用者側が「花粉症なので休みたい」と言われたら…

 前述の花粉症に関する調査では、全体の32.2%が「医療機関受診を理由とした遅刻・早退・休暇の増加」が業務に支障を及ぼすと回答している。花粉症を理由に休むことについて、雇用者側はどう思うのか。

 飲食店店長のEさん(30代/男性)は、「病院に行って薬をもらうために遅出や早退することもあるでしょう。もちろん休む場合は、有給休暇も適用されます」と理解を示す。また、「もし、接客や調理が難しいようであれば、バックヤードの整理など、別の仕事を振ることも可能なので相談して欲しいですね」と、症状次第で臨機応変に対応する姿勢だ。

 広告代理店勤務のFさん(40代/男性)は「自分も花粉症なので辛さは分かるし、了承するだろうが、相手によっては『最大限の予防・対策などの努力をした上での判断か』と尋ねます」とのこと。

「結局、この人が休みたいと言うんだから本当にキツイんだな、とこちらが思えるかどうかですよね。あと、インフルエンザなどに罹患した場合なら休むのも止むなしですが、花粉症は毎年のこと。市販の薬でもある程度症状を緩和できるだろうし、社会人ならある程度“自分なりの付き合い方”を分かってほしいという思いもあります」

 たかが花粉症、されど花粉症。休めるかどうかは、業種や職場にもよるだろうが、日頃の予防や対策に加え、職場でのコミュニケーションが重要なのかもしれない。

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