米ドナルド・トランプ大統領の発言ひとつで、世界中の株式市場が反応する状況が続いているが、はたして投資家はどう対応すればよいだろうのか? かつて米証券会社ソロモン・ブラザーズの高収益部門の一員として活躍した赤城盾氏が解説する。
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世界中の大方の予想を覆して、2016年11月のアメリカ大統領選挙はトランプの勝利に終わった。1年前に共和党予備選挙が始まった時は、どうしてあんなヘンテコな候補の票が伸びるのだろうと仰天したものである。
多くの人がトランプ大統領の誕生に同様の感想を抱いたのではなかろうか。しかし、当選後の彼の言動は、案外、わかりやすい政治家の原理に貫かれているように思う。
即ち、一、次回の当選を期すべし。一、己と知己とを儲けさせるべし。もともと、トランプ本人は、自身の悪評は、大手メディアの偏向報道によるものだと主張していた。たしかに、視聴率を競うテレビは、刺激的な暴言シーンを、前後の文脈から切り離して繰り返し放送する。