為替相場が大きく動く原因は、基本的に過信や油断によると言えます。
マーケット全体が脇を甘くしている時に、想定外のことが起きると、パニックになり、我先にマーケットから脱出しようとすることから、相場の急騰・急落が起こります。
しかし、最近の急騰・急落のスケールは、昔のそれと比べると、かなり穏やかになりました。
私がインターバンクディーラーだった頃は、信じられないかもしれませんが、一日で1000ポイント動く時もありました。
ポンド/ドルをショートにしていたとき、1000ポイント急落して、ラッキーとばかりに利食ったら、そこからさらにもう1000ポイント落ちて、こうなるともう怖くて入れず、見ているだけだったこともあります。
ソ連の最後の大統領であるゴルバチョフ氏が誘拐された時は、ドル/マルクが目の前でロケットのように1000ポイント飛んだこともありました。
それに比べると、今は随分おとなしくなったものだと思います。
しかし、2008年9月のリーマンショックの時は、たとえば、ニュージーランドドル/円は、3か月で30円も急落しています。喉元過ぎると熱さを忘れると言いますが、経験したパニックは、しっかりと覚えておくことが必要です。
FXは想定外を想定してこそ、生き残っていけるのだと思います。
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