ファンが語る「ガチ中華」の魅力とは(写真:イメージマート)
近年、都心部でも目立つようになっている、いわゆる「ガチ中華」。日本人向けにアレンジされたものではなく、中国人による中国人向けの味が楽しめるとあって、母国の味を求めて通い詰める中国人留学生も多いようだ。東京では中国人向けの予備校が多数存在する高田馬場のほか、大久保駅周辺や池袋駅北口にも、簡体字の看板が目を引く「ガチ中華」が多数存在する。
「中華料理」とは違い、日本人にとってはあまり親しみのない料理も多いが、そんなガチ中華の沼にハマる日本人も少なくない。彼ら/彼女たちは、ガチ中華のどこに魅力を感じているのだろうか。
当たり外れがあるギャンブル性も魅力
都内の大学で研究員をしている女性・Aさん(27歳/大学院生)は、留学生に連れて行ってもらったことをきっかけにガチ中華にハマった一人。
「早稲田大学に留学中の中国人に勧められて、池袋にある湖南料理を食べたんです。私以外、店内は全員中国の方で、店員さんも終始中国語を話しているのが印象的でした。料理は本格的で、炒め物はどれも唐辛子が入っていて、日本では食べたことがないような辛さと旨みが凝縮されている感じ。刺激も癖になりました。
そのあとは、新大久保や高田馬場など、友人に教えてもらった店を巡り、最近では自分でも簡体字の看板が出ていたら勇気を出して入ってみるようになりました。メニューがまったく読めなくても、店員さんとジェスチャーで意思疎通したりするのも楽しいです。
想像とは違うものが出てきたり、当たり外れがあるギャンブル性も魅力。価格帯も高くない店が多いのですが、やはりガチ中華は量が多いので一人で行くよりも複数人でシェアした方が良いですね。お気に入りの店は知人を誘って再訪するようにしています」(Aさん)