スパイシーな羊肉が楽しめる“羊肉串”
圧倒的な現地感、海外旅行をせずにリアル中国が味わえる
一方、中国旅行気分で足を運んでいると語るのは、IT系企業で働く会社員の男性・Bさん(26歳/SE)だ。
「知人に連れられて、初めてガチ中華に行ったのは池袋の北口にある河南料理でした。日本人にも親しみやすい味で、辛いのが苦手でも食べられる優しい味。他では味わえない旨味を感じて魅了されましたね。その後も、ネットで調べて高田馬場、早稲田近辺、池袋北口などいろいろなガチ中華を巡りました。
ガチ中華が好きな理由は、圧倒的な現地感。僕は中国に旅行したことがなく、また簡単に海外旅行に行ける経済的な余裕もない状況ですが、ガチ中華の店に行けば中国旅行した気になれるんです」(Bさん)
旅行気分でガチ中華に通うBさんは、ガチ中華では“異文化”を体感できることも魅力だと続ける。
「ガチ中華の店はよくも悪くも現地流。お世辞にも愛想がいいとは言えない店員さん、テキパキとした接客、注文していないものが出てきたり、ちょっと店内が雑然としていたりすることもあります。でも、そういった面が異国情緒を感じるというか、コスパよく海外の雰囲気を楽しめる感じが良い。自炊や日本の中華料理屋さんでは味わえない未知の味にも出会えるし、食べ方や注文の仕方、コミュニケーションも含めて、中国流を目の当たりにできるので異文化理解も深まります」(同前)