そんなCさんは婚約者ができ、「ホモソの苦しさ」について、初めて他人に打ち明けることができたという。
「今、婚約者の女性がいるのですが、あるとき彼女に『僕はあまり男としての自信がなく、男社会が苦手』、『じつは、子どもの頃からホモソーシャルが嫌だった。男だけど男が嫌いだ』という悩みを相談したんです。
すると彼女は『打ち明けてくれてありがとう、私も女として、そういった言動に嫌な思いをしたことがある。男性でも傷つくものなんだね』と寄り添ってくれました。そのうえで『だからあなたは信頼できるんだよ』と言ってもらえて、今まで男友達や先輩には言えず、一人で耐えてきた苦しさが、フッと楽になった。
きっと、自分以外にもそういう思いをしてきた男はいると思う。若い世代が『ホモソなコミュニケーションは時代遅れ』『女性をネタにして盛り上がったり、男同士で性的ないじりをするのは笑えない』という感覚が広まっているなら、とてもよいことだと思います」(同前)
つづく記事《中高年世代の“男同士のいじり”は若い世代には通用しない現実 不愉快な「ホモソーシャルなコミュニケーション」をなくすために一人ひとりができること》では、どうすればそうした行為がなくなるのか、その対策を紹介する。