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ライフ
「ホモソいじり」の問題点

中高年世代の“男同士のいじり”は若い世代には通用しない現実 不愉快な「ホモソーシャルなコミュニケーション」をなくすために一人ひとりができること

いじる側、いじられる側、それぞれが意識すべきこと

「ホモソいじり」をなくしていくために、心がけるべきことはなにか。都内の私立大学で社会学の講義を担当している男性教員・Aさん(40代・准教授)は、こう述べる。

「ホモソいじりや、そういったノリが発生したとき、周囲が『それ笑えないっすよ』『全然おもしろくないけど』と“水を差す”ことが大事です。いじる側をハッとさせる、逆にそれがダサいムーブなんだ、という空気に転換する必要がある。周囲が同調しなければ、そのいじりのノリは広がりません。

 いじられた側も、ヘラヘラ笑って同調したり、自分を卑下したりしない勇気が必要ですね。会社やサークルなどで上下関係がある場合は、周囲の人間が『それは時代遅れです、よくないです』と伝える努力をしてほしいです」(Aさん)

 女性蔑視や同性愛嫌悪のうえに成り立つホモソーシャルなコミュニケーション。しかし、男性のなかにもこうした言動に傷つき、不快感を感じている人もいる。そして、それを表明しづらい空気が、男性自身を縛り苦しめてきた。しかし、Z世代の若者のなかには、こうした悪しき風潮を「まったく笑えない」「不愉快だ」と表明する人たちもいる。価値観が時代とともにアップデートされているのは間違いない。

■前編記事《「かっこいいな」「やっぱイケメン」…男性アイドルグループ内の会話で物議を醸した“ホモソいじり”のどこに問題が潜んでいるのか》から読む

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