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【オープニングコメント】AI関連株は持ち高圧縮の動きを警戒

*08:40JST AI関連株は持ち高圧縮の動きを警戒
 25日の日本株市場は、売り先行のなかで下へのバイアスが強まる展開に注意しておきたい。24日の米国市場は、NYダウが33ドル高、ナスダックは237ポイント安だった。NYダウは21日に今年最大の下落幅を記録したこともあり、自律反発狙いの買いが入った。一方でAI投資の減速が伝わったマイクロソフトが売られるなか、他のAI関連などハイテク株が売られた。シカゴ日経225先物は大阪比770円安の38020円。円相場は1ドル=149円70銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。足もとでハイテク株の不安定な値動きが続いていたが、AI関連株へのポジション圧縮の動きが強まってきた。米国ではマイクロソフトのほか、アマゾン・ドット・コム、エヌビディアなどの下げが目立ったほか、ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズの下落率は10%を超えた。

 AIデータセンターへの投資増から買われていたハイテク株への売り圧力が強まりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが重荷になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37870円まで売られる場面もみられた。ボリンジャーバンドの-3σ水準まで一気に下げてきたことから、自律反発狙いの動きも意識されやすいだろう。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、再び-3σに接近する局面では押し目買いのタイミングになりそうだ。

 もっとも、積極的な上値追いの動きは期待しづらいため、短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりやすいだろう。ハイテク株への売り圧力が強まるなか、やや内需系にシフトする動きのほか、3月末の配当狙いの動きなども入りそうである。なお、トランプ米大統領は21日、アルファベットやメタ・プラットフォームズなど、米国の大手テック企業にサービス税を課す諸国に対して関税による対抗措置を検討する大統領覚書などに署名した。IT投資抑制に向かわせるようだと、IT関連からの資金流出が警戒されてくるだろう。

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