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『機動戦士Gungam GquuuuuuX(ジークアクス)』ヒットの要因

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)-Beginning-』のヒットを後押しした「ネタバレ自粛」作戦 “タイパ・コスパ重視”のZ世代も「好きな作品の楽しみを守りたい」と配慮に賛同

GQuuuuuuXのパイロットで主人公のマチュ(c)創通・サンライズ

GQuuuuuuXのパイロットで主人公のマチュ(c)創通・サンライズ

「Z世代だって、ネタバレは嫌ですよ」

 こうしたネタバレへの配慮を若い世代はどう見るのか。そもそもZ世代はタイパ(タイムパフォーマンス)やコスパ(コストパフォーマンス)を重視し、「先にネタバレを見て、面白いと思ってから実際に作品を観る」ことが多いと言われてきた。実際、多くの若者が日常的に利用するYouTubeやTikTokでは映画や漫画を要約するコンテンツやネタバレして解説する動画などが人気を博している。

 だが20代の男子大学生・Aさんは「Z世代だって、ネタバレは嫌ですよ」と一笑に付す。

「特に熱の入っていないドラマやYouTubeなどの切り抜きでネタバレされても何も思いませんが、自分がすでに足を踏み入れている作品や、お金を払って本気で見たいと思っている映画や漫画についてのネタバレは食らいたくありません。先の展開を知る前にネタをバラされたら、自分が楽しみにしていたものを奪われた気になります。

 逆に自分が友人にネタをバラしてしまった時は罪悪感があります。ただ、ネタバレを不意に食らって悔しがる友人を見ると面白くて、ちょっと笑ってしまいますけど(笑)」(Aさん)

 同じく20代の女子学生・Bさんも「私もネタバレは嫌いです」と語る。

「先のストーリーを観る前に開示されてしまうわけで、結果を知っている作品を鑑賞することになるという虚無感に襲われます。それに、ストーリーを見ながら“ああじゃない、こうじゃない”と行う考察や予想などの楽しみを奪われてしまいます。ガンダムみたいなアニメは特にネタバレに対して厳しい印象があります」

 一方でネタバレ自体は歓迎という意見もある。10代の女子大学生・Cさんが語る。

「映画館など巻き戻しのできない場所で重要なシーンが突然出てきても、気づかなかったり、衝撃を受けて混乱してしまうことが多いんです。でもネタバレでどこが大切なのかあらかじめ知っておけば、そこの部分を集中してみることができて心の準備ができます。TikTokなどのショート動画で全部わかればコスパもいい。私の周りにも自己責任でネタバレを見る若者はちらほらいますよ」

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