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キャリア
年金暮らしの家計簿

「年金の範囲内で暮らせています」高齢女性たちのリアルな家計と暮らし 「30代から個人年金」「46才での離婚後に貯金」…老後を支える事前準備

趣味はフラダンス。レッスン用の衣装はメルカリで購入

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離婚を機に46才から老後の準備をスタート

 ショコラさん(仮名、69才)は、東京都在住のひとり暮らし。46才で離婚し、息子2人は独立。60才からの暮らしぶりがSNSなどで話題となり、著書『65歳から心ゆたかに暮らすために大切なこと』(マガジンハウス)などを出版している。

「持ち家なので、なんとか年金の範囲内で暮らせています」と言うショコラさんは、夫と別居後、46才で離婚。独り身での老後が不安になり、化粧品会社に入社。営業部員として57才まで働き、厚生年金と企業年金を積み立てた。自宅も離婚後すぐに購入し、10年でローンを完済した。

「貯金も積極的にしました。自分の年金額では将来、月に約2万円は不足すると計算し、65才から85才までの20年間の不足分である約500万円を貯め、ボーナスや退職金の一部も貯金に回しました」(ショコラさん・以下同)

ショコラさんの家計簿(1人分)

ショコラさんの家計簿(1人分)

 65才からは年金を受給しながら2年間パートをして、そのときの給料もすべて貯金した。

「足りないときは貯金から出しますが、できるだけ年金の範囲内で収めるよう節約して生活しています。財布は食費用と雑費用の2つに分け、月初めに食費2万円、雑費4万円をそれぞれ入れたら、その中だけでやりくりします」

家計管理がしやすいよう、財布は2つに分けている

家計管理がしやすいよう、財布は2つに分けている

 老後の準備は40代後半から始めても遅くない。早めにいくら不足するか試算し、それを補填する額を貯金する。この計画性こそ見習いたい。

■前編記事:年金だけでは足りず、仕事を続ける高齢女性たちの家計とリアルな暮らし 69才女性は「体が動く限り仕事を続けたい」、75才女性は「不安なのはお金よりも“人とのつながり”」

取材・文/上村久留美

※女性セブン2025年3月13日号

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