*14:33JST ユーロ週間見通し:底堅い値動きか、ウクライナ合意期待と日銀政策決定で
■強含み、ウクライナ戦争の早期終結への期待残る
今週のユーロ・ドルは強含み。ドイツなど欧州連合(EU)の加盟国による財政支出の拡大計画やウクライナ戦争の早期終結が期待されたことから、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いは縮小。米国の関税措置は米国経済にも悪影響を与えるとの見方もユーロ買いにつながった。取引レンジ:1.0805ドル-1.0947ドル。
■底堅い値動きか、米国経済の減速を想定したユーロ買いも
来週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では政策金利の現状維持が決まる見込み。ただし、米国経済の減速を想定して6月利下げの可能性が高まった場合、ユーロ買い・米ドル売りがやや強まる可能性がある。2月米小売売上高など主要経済指標が市場予想を下回った場合も減速懸念によるドル売りが見込まれる。
予想レンジ:1.0700ドル-1.1000ドル
■強含み、日本とユーロ圏の金利差縮小を想定したユーロ売りは縮小
今週のユーロ・円は強含み。一時162円台前半までユーロ高円安に振れる場面があった。ウクライナ戦争の早期終結への期待や日本銀行による追加利上げは6月以降になるとの見方が広がったことが要因。日本とユーロ圏の金利差縮小を想定したユーロ売り・円買いは縮小した。取引レンジ:158円90銭-162円36銭。
■底堅い値動きか、ウクライナ合意期待と日銀政策決定で
来週のユーロ・円は底堅い値動きか。ウクライナ停戦合意が期待されるなか、ユーロは売りづらい展開となりそうだ。一方、日本銀行は3月17-18日開催の金融政策決定会合で追加利上げを見送る公算。その際には円売りが強まり、ユーロをサポートしよう。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・18日:1月貿易収支(12月:+155億ユーロ)
予想レンジ:160円00銭-163円50銭。
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