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「若い時は重宝したけど…」年齢を重ねて感じるようになった“夜行バスの欠点”「翌日使い物にならない」「隣席ガチャに外れたら」…お得さを取るか、リスクを避けるか

多くの高速バスが発着する「バスタ新宿」

多くの高速バスが発着する「バスタ新宿」

結局、新幹線を使ったほうが安くついた!?

 埼玉県在住のIさん(30代女性)は、「案外コスパが良くないことに気づいてしまった」と持論を述べる。「タイパは良いと思うんですけどね……」と、夜行バスの“費用対効果”に疑問を抱くようになったというが、どういうことか。

「タイパについては、睡眠がそのまま移動時間になるので、時間当たりの移動距離の効率はかなりいいと思います。でも、コスパの面が微妙な気がしていて。たとえば私の住んでいる大宮から大阪まで最安で5000~6000円台、高いと1万円ぐらいします。やっぱり安いのは平日。でも、私のような会社勤めだと結局休日にしか使えず、安さの恩恵をMAXでは受けられない。さらに、土日を使って夜行バスで旅行すると、月曜日の自分が使い物にならず、仕事の効率が極端に下がるんですよね」

 最近USJに遊びに行き、久しぶりに夜行バスを利用したというIさんが、その「翌日」の自分を振り返る。

「閉園が21時で、新幹線の最終便が21時15分。ギリギリまでいたいとなると間に合わないので、夜行バスを使うことを思いついたんです。夜行バスなら、22時ぐらいの大阪発があって、閉園までいられるし、その後も少し大阪グルメを楽しめると思い、めちゃくちゃメリットあるなぁと思いました。

 でも、翌日は仕事。疲れすぎてマッサージに行き、7000円払った時には、『夜行バスで1万円、マッサージ代で7000円……。こんなことなら、東京から大阪までの新幹線代1万5000円のほうが安かった』と後悔したんですよね。その教訓をもとに、今では体力任せのスケジュールは組みません」(Iさん)

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