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【注目トピックス 日本株】サンマルクHD Research Memo(3):報告セグメントはレストラン事業及び喫茶事業

*14:03JST サンマルクHD Research Memo(3):報告セグメントはレストラン事業及び喫茶事業
■事業概要

1. 事業概要
サンマルクホールディングス<3395>はベーカリーレストラン業態、パスタ業態、カフェ業態を中心に全国展開し、報告セグメント区分をレストラン事業及び喫茶事業としている。レストラン事業は、洋食レストラン「ベーカリーレストラン・サンマルク」と「ベーカリーレストラン・バケット」、高級回転ずし「すし処函館市場」、スパゲティ専門店「生麺専門鎌倉パスタ」と派生業態である「おだしもん」、ドリア専門店「神戸元町ドリア」や中華業態「台湾小籠包」など、喫茶事業はセルフサービス喫茶店「サンマルクカフェ」、フルサービス喫茶店「倉式珈琲店」などを、いずれも直営店中心に展開している。

2020年3月期~2024年3月期及び2025年3月期中間期のセグメント別売上高・営業利益の推移を見ると、両事業とも2021年3月期~2022年3月期にコロナ禍の影響を受けて業績が大幅に落ち込んだ。連結売上高は2020年3月期の68,908百万円から2021年3月期の43,987百万円、2022年3月期の47,721百万円へ落ち込み、これに伴って連結営業利益は2020年3月期の4,161百万円から、2021年3月期に4,035百万円の損失、2022年3月期に3,578百万円の損失へと落ち込んだ。その後はコロナ禍影響の緩和、不採算店の整理、店舗オペレーション改善によるコスト削減などによって2023年3月期より業績回復基調となり、2024年3月期には連結売上高が64,566百万円、連結営業利益が2,620百万円まで回復した。そして2025年3月期中間期には連結売上高が32,947百万円、連結営業利益は1,826百万円となり、業績回復が一段と鮮明になっている。

2025年3月期中間期末時点のグループ合計店舗数は733店舗となった。業態別店舗数は、レストラン事業の「生麺専門鎌倉パスタ」が201店舗、喫茶事業の「サンマルクカフェ」が291店舗で主力ブランドとなっている。なお同社はコロナ禍など事業環境の変化に対応して、新規出店の抑制と「サンマルクカフェ」を中心とする不採算店の整理を行ってきたため、グループ合計店舗数はコロナ禍前の2020年3月期末時点の932店舗から2025年3月期中間期末時点の733店舗まで199店舗減少したが、不採算店の整理がおおむね完了したため、今後は新規出店が退店を上回る見込みとなっている。

主要KPIとして、月次の全店売上高・既存店売上高(いずれも前年同月比、既存店は開店月を含めて20ヶ月を経過した店舗が対象)を見ると売上回復基調である。2025年3月期中間期の全店売上高は、不採算店舗整理に伴う店舗数減少の影響を吸収して104.6%と伸長した。また既存店売上高は108.8%となり、全店売上高を上回る増収率となった。そして下期に入っても既存店売上は10月が103.8%、11月が109.2%と好調に推移している。なお10月の全店売上高は98.8%と小幅減収だったが、これは休日数が前年よりも1日少なかった影響が主因であり、11月は104.5%と前年同月比プラスに転じている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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