*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、低調な米経済指標も金融政策を見極め
17日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。今晩発表の米経済指標が低調な内容となれば、減速懸念によるドル売りが再開する見通し。ただ、米金融政策決定を控えドル売りは限定的となり、過度な下げを抑制しそうだ。
前週末に発表された米経済指標でミシガン大学消費者信頼感指数は予想外に弱い内容となり、減速懸念によるドル売りが先行。ユーロ・ドルは利益確定売りで1.0910ドル台から1.08ドル台半ばに失速し、ドル・円は149円付近から148円20銭台に軟化。クロス円は米国株の急反発を受け、底堅く推移している。週明けアジア市場は日経平均株価の強含みによる円売りも、ドル・円の上昇ペースは緩慢で上値の重さが目立つ。
この後の海外市場は米国経済にらみ。今晩発表のNY連銀製造業景気指数が前回から悪化の見通し。また、小売売上高は前回のマイナスから改善しても、予想を下回ればドル売り要因に。一方、米トランプ政権の高関税政策も不確実性は払拭されておらず、積極的なドル買いは入りづらい。ただ、明日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)は金利据え置きの公算。当局者による金利見通しや今後の政策方針を見極めようと、ドル売りは限定的となりそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・2月小売売上高(前月比予想:+0.6%、1月:-0.9%)
・21:30 米・3月NY連銀製造業景気指数:(予想:-2.0、2月:5.7)
・23:00 米・1月企業在庫(予想:+0.3%、12月:-0.2%)
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