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【注目トピックス 日本株】サスメド Research Memo(6):2025年6月期中間期は損失拡大

*11:06JST サスメド Research Memo(6):2025年6月期中間期は損失拡大
■業績動向

1. 2025年6月期中間期の業績概要
サスメド<4263>の2025年6月期中間期の業績は、事業収益が前年同期比72.2%減の73百万円、営業利益が308百万円の損失(前年同期は97百万円の損失)、経常利益が309百万円の損失(同90百万円の損失)、中間純利益が313百万円の損失(同91百万円の損失)となった。DTxプロダクト事業の収益計上がなかったため大幅減収で各利益の損失が拡大した。ただしDTxプラットフォーム事業は、SUSMED SDSの追加開発による収益貢献が開始したことにより、事業収益が同13.1%増の73百万円、セグメント利益も黒字転換(前年同期は6百万円の損失、当期は3百万円の利益)した。研究開発費は開発パイプラインの進捗等により同13.8%増の135百万円となった。販管費はほぼ横ばいの同0.9%増だった。またDTxプロダクト事業の開発パイプライン件数(2025年2月14日現在)は2024年6月期末と同じ12件、DTxプラットフォーム事業の契約案件数は1件増加して14件となった。

新規上場に伴う資金調達で研究開発資金を確保
2. 財務状況
財務状況は、2025年6月期中間期末の資産合計は前期末比248百万円減少して4,683百万円となった。主に現金及び預金が289百万円減少した。負債合計は同18百万円増加して345百万円となった。主に契約負債が14百万円増加した。純資産合計は同266百万円減少して4,337百万円となった。中間純損失の計上に伴い利益剰余金が313百万円減少した。特に大きな変動項目は見られないが、自己資本比率は同1.0ポイント低下して91.9%となった。

同社は研究開発段階のベンチャー企業のため、営業キャッシュ・フローがマイナスとなる可能性はあるが、2021年12月の新規上場に伴う資金調達によって研究開発費を確保している。今後の研究開発や開発パイプラインの状況によってはさらなる資金調達が必要になる可能性があるが、現時点では財務面の懸念材料は存在しないと弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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