*16:38JST 東証グロ-ス指数は続落、朝高の後は見送りムード強まる
東証グロース市場指数 858.12 -2.54/出来高 1億8919万株/売買代金 1771億円東証グロース市場250指数 668.89 -1.97/出来高 1億1873万株/売買代金 1341億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はそろって続落。値下がり銘柄数は316、値上がり銘柄数は239、変わらずは40。
前日27日の米株式市場でダウ平均は続落。トランプ大統領が発表した自動車関税への懸念に加え、インフレ高止まりの思惑で長期金利の上昇が嫌気された。一方、雇用関連や国内総生産(GDP)などの指標が堅調な経済を示しダウ平均は一時上昇に転じたが、関税を巡る不透明感がくすぶり、終盤にかけ相場は再び下落した。
今日のグロ-ス市場は朝高の後は見送りムードが広がる展開だった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は0.14%安となった。昨日の米株式市場は自動車関税への懸念が強く主要指数が下落したが、東京市場では自動車関税に関しては昨日の取引である程度株価に織り込んだとの見方もあり、米株安の影響は今日の新興市場では限定的だった。むしろ、トランプ関税への警戒感から東証プライムの主力輸出株が手掛けにくい中、内需企業が多い新興市場銘柄に投資資金が向かいやすいという構図が継続し、日経平均が大幅安となる一方、東証グロース市場指数は朝方は堅調に推移した。ただ、米国で今晩発表される2月の米個人所得・個人消費支出(PCE)への警戒感もあり、次第に見送りムードが広がり、東証グロース市場指数は下げに転じた。
個別では、25年2月期業績見込みを下方修正し純利益見込みを未定としたメタリアル<6182>、手仕舞い売りが続いたペルセウス<4882>、前日大幅高の反動安となったZUU<4387>、200日線を下回り見切り売りも出たAIAI<6557>が下げた。時価総額上位銘柄では、フリー<4478>やカバー<5253>が下落。値下がり率上位には、ダイナミクマップ<336A>、揚羽<9330>などが顔を出した。
一方、第3四半期累計の営業利益が27.6%増となったFフォースG<7068>、25年12月期第1四半期に営業外収益(補助金収入)0.17億円を計上すると発表したSyns<290A>、JAXAからの受注金額が1.74億円から13.77億円に変更となったと発表したQPS研究所<5595>、NECから日米特許2件を譲受したと発表したインフォメティス<281A>、引き続き暗号資産金融事業とAIデータセンター事業参入発表が手掛かりとなったイオレ<2334>が上げた。時価総額上位銘柄では、GENDA<9166>やライフネット<7157>が上昇。値上がり率上位には、BTM<5247>、バリューC<9238>などが顔を出した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 5247|BTM | 1099| 150| 15.81|
2| 2334|イオレ | 741| 100| 15.60|
3| 9238|バリューC | 1384| 161| 13.16|
4| 4412|サイエンスアーツ | 792| 65| 8.94|
5| 7068|FフォースG | 524| 38| 7.82|
6| 281A|インフォメティス | 896| 62| 7.43|
7| 277A|グロービング | 2227| 144| 6.91|
8| 9159|WTOKYO | 2041| 130| 6.80|
9| 325A|TENTIAL | 2705| 165| 6.50|
10| 6045|レントラックス | 1125| 68| 6.43|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 336A|ダイナミクマップ | 1330| -271| -16.93|
2| 4882|ペルセウス | 799| -150| -15.81|
3| 9330|揚羽 | 891| -140| -13.58|
4| 335A|ミライロ | 694| -106| -13.25|
5| 6557|AIAI | 1307| -191| -12.75|
6| 4896|ケイファーマ | 877| -123| -12.30|
7| 319A|技術承継機構 | 4280| -580| -11.93|
8| 4387|ZUU | 828| -102| -10.97|
9| 7343|ブロードマインド | 1120| -125| -10.04|
10| 7075|QLSHD | 756| -71| -8.59|
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