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FiscoNews

【オープニングコメント】買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心

*08:24JST 買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心
 1日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発の動きが入るものの、その後はこう着感の強い相場展開が見込まれる。3月31日の米国市場は、NYダウが417ドル高、ナスダックは23ポイント安だった。トランプ米政権の関税への警戒に加え、ロシアとウクライナの停戦期待が後退するなかで売りが先行した。その後、シカゴ購買部協会景気指数が予想外に上昇すると相場は下げ止まり、終盤にかけては月末・四半期末に伴う調整買いから、NYダウは切り返す形となった。シカゴ日経225先物は大阪比325円高の36045円。円相場は1ドル=149円80銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで35480円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで36000円を回復して終えている。前日の大幅な下げに対する自律反発を意識させてくる可能性もあり、36000円処での底固めの動きをみせてくるようだと、押し目狙いの買いが入りそうだ。もっとも、米国では月末・四半期末に伴う調整買いによる上昇とみられており、ディフェンシブ株中心に買われる形で、ハイテク株の弱さが目立っていた。

 日経平均株価は3営業日で2400円超下げており、3月11日の直近安値も割り込んだことで急ピッチの下げに対するリバランスは意識されやすいところだが、トランプ関税の発動を前に積極的に押し目を拾う動きは限られるだろう。売り方については、いったん関税発動を前に買い戻しの動きが入りやすいと考えられるが、この買い戻しの動きを狙った短期的な売買が中心になりそうである。

 物色としてはディフェンシブ系に向かいやすいと考えられるほか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への買い戻しの動きがみられるようだと、短期的にリバウンドを狙った動きに向かわせよう。また、ロシアとウクライナの停戦期待が後退しており、防衛関連への押し目狙いの動きもありそうだ。そのほかは、決算など個別に材料のある銘柄のほか、関税リスクを回避する狙いから、中小型株での個人主体による値幅取り狙いが意識されやすいだろう。

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