*12:04JST WACUL Research Memo(4):「AIアナリスト」を中心に幅広く事業展開(2)
■WACUL<4173>の事業概要
2. 競合環境
同社はデジタルマーケティング領域を中心として事業展開しているが、競合は事業ごとに異なっている。プロダクト事業の主な競合は、デジタルホールディングス<2389>などデジタル領域に強みを持つ中堅規模の広告代理店、CDP(Customer Data Platform:顧客データの収集、統合、分析などを行うプラットフォーム)メーカー、あるいは企業内で内製化されたマーケティング担当者などである。インキュベーション事業の主な競合はアクセンチュア(株)、PwCコンサルティング(同)、ベイカレント<6532>、(株)日立コンサルティングなどの総合系コンサルティングファームである。人材マッチング事業の主な競合は、クラウドワークス<3900>などのクラウドソーシングサービス、INTLOOP<9556>、みらいワークス<6563>などのマッチングサービスを提供する企業である。
それぞれの事業において競合は存在するものの、デジタルマーケティング領域に特化して戦略の立案から施策の実行、人材供給に至るまでワンストップでサービスを提供しているのは現時点では同社のみと見られる。同社はこれまで積み上げた顧客の実績データを基に成果を出すことができる施策を型化し、「勝ちパターン」を蓄積している。具体的にどの部分をどのように直したらCVRなどの成果が改善するのかをソリューションとして提供しているため、マーケティングの成果が出ていない、あるいはこれから本腰を入れてマーケティングに取り組みたい企業などに選ばれている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
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