*12:06JST WACUL Research Memo(6):資本業務提携を実施したが、財務面は安定的な水準を維持
■WACUL<4173>の業績動向
2. 財務状況と経営指標
2025年2月期第3四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比45百万円減少の2,189百万円であった。流動資産は同241百万円減少の1,553百万円であり、うち現金及び預金が229百万円減少した。固定資産は同195百万円増加の635百万円であり、うち2024年7月にハンドレッド社との資本業務提携により、関係会社株式が同211百万円増加した。負債合計は前期末比80百万円減少の932百万円となった。流動負債は同83百万円減少の543百万円であり、うち1年内返済予定の長期借入金が同15百万円減少した。固定負債は同3百万円増加の388百万円と前期末比横ばいであった。純資産合計は前期末比35百万円増加して1,256百万円となり、うち四半期純利益の計上により利益剰余金が35百万円増加した。
主な財務指標を見ると、自己資本比率は有利子負債の減少及び利益の積み上げなどにより57.0%と、前期末比2.8ポイント改善した。また、流動比率は285.8%、ネットキャッシュ(現金及び預金から有利子負債を減算して算出)は704百万円であり、ハンドレッド社への投資を実行したうえで財務面は安定的な水準であると評価される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
<HN>