*12:40JST 日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は大幅反発、ファーストリテが1銘柄で約260円分押し上げ
10日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり223銘柄、値下がり1銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅反発。前日比2639.14円高(+8.32%)の34353.17円(出来高概算13億7000万株)で前場の取引を終えている。
9日の米国株式市場は大幅反発。ダウ平均は2962.86ドル高の40608.45ドル、ナスダックは1857.06ポイント高の17124.97で取引を終了した。トランプ政権が発動した大幅相互関税に対し中国が報復措置を発表したため貿易戦争激化懸念に売られ、寄り付き後、下落。その後、安値での押し目買いや売り疲れ感も見られもみ合いとなったが、心配されていた10年債入札で強い需要が見られ安心感が広がり、相場は上昇に転じた。続いて、トランプ大統領が報復措置を発表していない諸国に対し相互関税を90日間一時停止することを承認したと言及すると、脅威が後退し買戻しに拍車がかかり、相場は終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了。
米国株の大幅反発と為替の円安推移などを材料に東京市場は買い戻し優勢でスタート。日経平均は、大型株の上昇や先物の買い戻しなどを材料に34000円台を回復した。買い一巡後は、34300円水準でのもみ合いとなったが、プライム市場の99%の銘柄が上昇する全面高の展開のまま、前場の取引を終えた。
日経平均採用銘柄では、フジクラ<5803>がストップ高買い気配となったほか、証券会社による目標株価引き上げや造船需要増大の思惑などを背景に川崎重工業<7012>もストップ高。アドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>など半導体株も総じて買われた。このほか、安川電機<6506>、ファナック<6954>、太陽誘電<6976>、日東電工<6988>など、直近売られていた中国関連・アップル関連銘柄も買い優勢となった。
一方、日経平均採用銘柄ではZOZO<3092>のみ下落した。下落率上位には、コメ価格の高騰などが影響して今期営業利益予想を下方修正したサイゼリヤ<7581>が下落したほか、今期営業利益が前期比2%増になりそうだと発表したABCマート<2670>も売られ年初来安値を更新した。
全業種が上昇したなか、非鉄金属、電気機器、保険、銀行、証券・商品先物の上昇が目立った。
値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>となり1銘柄で日経平均を約260円押し上げた。同2位は東エレク<8035>となり、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、ファナック<6954>、ソニーG<6758>などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはZOZO<3092>となり1銘柄で日経平均を約1円押し下げた。
*11:30現在
日経平均株価 34353.17(+2639.14)
値上がり銘柄数 223
値下がり銘柄数 1
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9983> ファーストリテ 45880 3260 260.24
<8035> 東エレク 19490 2070 206.56
<6857> アドバンテ 5917 727 193.45
<9984> ソフトバンクG 6740 670 133.71
<6098> リクルートHD 7898 794 79.23
<6954> ファナック 3575 461 76.67
<6758> ソニーG 3501 394 65.53
<6762> TDK 1371 125 62.37
<4063> 信越化 4017 357 59.37
<9766> コナミG 18505 1545 51.39
<4543> テルモ 2817.5 192.5 51.22
<6988> 日東電工 2584 278 46.23
<7832> バンナムHD 4867 383 38.22
<9433> KDDI 2468.5 90.5 36.12
<4519> 中外製薬 6701 342 34.13
<9613> NTTデータG 2565 198.5 33.01
<6367> ダイキン工業 16255 955 31.77
<7974> 任天堂 10330 925 30.77
<6971> 京セラ 1608.5 109 29.00
<7203> トヨタ自動車 2523 157.5 26.19
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<3092> ZOZO 1402 -11 -1.10
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