たしかに、ツイッターの反応を見ても、
〈ブームも落ち着いて、今に思うスーパーマリオランの価格、1200円が妥当かどうかを考えたら、正直高い内容だった〉
〈スーパーマリオラン、買い切りのせいでマジで1200円分くらいのスケールしか遊べなくて今後の展望が0に等しい〉
といった声が出るなど、スマホアプリに1200円という価格を高く感じているユーザーも少なくないようだ。
ファミコン以降のゲームソフトの価格推移は?
ゲームが世間一般に大きく普及したのは、1980年代に大ブームとなった任天堂のファミリーコンピュータ、いわゆるファミコンからだろう。ファミコンのソフトは1本4000~6000円くらいが中心的な価格帯で、データのアップデートなどもなく、追加料金を支払うようなこともない「売り切り型」だった。
そして、ファミコンの後継機であるスーパファミコンの時代になると、部品の高騰やバブル経済の影響による物価上昇もあり、ソフトも高額化する。8000~1万円くらいのソフトが当たり前で、1万円以上のソフトも珍しくない状況となった。
しかし、PlayStation(ソニー・コンピュータエンタテインメント、現ソニー・インタラクティブエンタテインメントソニー)やセガサターン(セガ・エンタープライゼス、現セガゲームス)では、ディスクメディアを採用したことで、単純に製造費が軽減され、ソフトの価格は6000~8000円がメインとなる。以後、ほとんどのゲーム機ではこの価格帯が中心となり、現在に至っている。
ただ、最近ではゲーム専用機のソフトでも追加コンテンツのダウンロード販売が一般的となっており、ソフトのすべての要素を楽しむには1万円以上かかるケースも増えている。