為替相場で生き抜いていくためには、まず覚えておかなければならないことは、「自分を守る術」を知ることです。
市場にはどういったリスクがあり、そのリスクにさらされた場合、どれぐらいの損失が出るかということを大雑把で結構ですから、目算しておくことが大事です。
日常的なリスクとしては、イベントや経済指標発表などによるイベントリスクや週末で市場がない時に、何かが起こるかもしれない「週末リスク」は要注意です。2017年は特に地政学的リスクを意識する年になりそうで、この週末リスクは頭に入れておいた方がいいです。
私自身が経験したことの中に、2003年のとある日曜の夜、イラクのフセイン元大統領が拘束されたことが報道された時があります。
その時ユーロ/ドルをロング(買い持ち)にして越週していましたので、聞いた瞬間「死んだ……」と思いました。
翌日の月曜、ユーロ/ドルの値はどこで始まるのか、ストップロスを入れたところからどれぐらい離れたところでつくのだろうか、などいろいろ気を揉みましたが、翌日月曜のオセアニアタイムに、入れたストップロスレベル周辺でロスカットは執行され、ホッとしたものでした。
イベントリスクや週末リスクの怖いところは、意識として鈍感になってしまっていることです。しかし厳然としてリスクは存在していますので、これらのリスクの存在を認識した上でポジションを持つことが大事です。
儲ける術に関しても、もちろん知らなければなりませんが、それはまた別の機会に。
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