──今、バブル期を振り返る本が多くの読者に読まれているのはなぜだと思いますか。
國重:皆さんの頭にあるのは2020年でしょう。今は2020年に向けてバブルの最終局面にあるのではないか。だとすれば、2020年のあと、どうなるのだろう……と、皆さん、破滅の予感がしているのだと思います。だから、かつてのバブル時代に学ぼうとしているのではないでしょうか。
【PROFILE】國重惇史●1945年山口県生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友銀行入行。1994年同期トップで取締役就任。1997年に銀行を出て楽天副社長、楽天証券会長、イーバンク銀行社長・会長などを歴任し、「三木谷浩史会長の右腕」と言われた。現在株式会社シーアンドイー取締役会長。
※SAPIO2017年5月号