パニック相場の3日間ルール
不測の事態が発生し、相場がパニックを起こしても、発生から3日間ほどでいったんの収束を迎えるのが一般的な傾向です。
その収束の過程についてお話しましょう。まず、事態発生当日ですが、これは、大方のマーケット参加者にとっては、その不測の事態の発生あるいは発生する時期は寝耳に水のため、特に発生内容が自分にとってアゲンスト(不利)になる場合、少しでも損失を最小限に留めようとポジションクローズ(手仕舞い)に走ります。
どんな水準でも良いから、とりあえずポジションをクローズして損失を確定しようとするマーケット参加者の売りあるいは買いが集中するため、相場は一方向に大きく動きます。
事態発生2日目となると、発生当日よりは、マーケットは落ち着いてはきますが、それでもまだ、マーケットの動きはかなり神経質で、唐突な動きには過敏に反応しますので、まだ油断はできません。
しかし、3日目ともなると、かなりマーケットも落ち着きを取り戻してきます。マーケットは、発生した事態を客観的に振り返って見ることが出来るようになります。発生した事態の大きさに違いはありますが、意外と発生からいったんの収束まで3日ほどで済むのが一般的な目安だと見て良いように思います。
パニック相場の3日間ルール
【1日目】
ポジションを手仕舞う動きが活発で 一方向に相場は流れる
【2日目】
依然、神経質なマーケットは唐突な値動きにも敏感に反応
【3日目】
マーケットは次第に落ち着きを取り戻し、事態は収束に
山で道に迷ったら、山の頂上を目指せ
「パニック相場の3日間ルール」とは言うものの、日頃からリスクを意識する姿勢を持つ必要があります。
たとえば、海外にいると、はっきり言って、誰も守ってはくれませんので、自分で自分を守らなければならないという意識が非常に強くなります。正直に言って、日本人はリスクへの対応に慣れていません。
なぜでしょうか。