このように「オバマケア」は実質的に機能していない状態にあるようです。そして、だからこそトランプ大統領はこの制度の改革を公約として掲げているわけですが、はたして「オバマケア改革」はしっかりと進められているのでしょうか?
残念ながら進展は見られませんのが実情でしょう。アメリカでは、「オバマケア改革」を後回しにし、「税制改革」を優先すると伝えられています。さらに言うと、優先するとされている「税制改革」に関しても、残念ながらいまだ具体的な進展は見られていません。
つまり、トランプ大統領が公約として掲げていた「オバマケア改革」も「税制改革」もまだ具体的な進展が見られない状態にあるということです。そしてマーケットには不透明感が漂っています。
乱高下相場に対処するためには?
では、もしこのまま改革が思うように進展せず、不透明感が高まり続ければ、どういったことが起こり得るのでしょうか? 当然、「トランプさん、何のために大統領になったの!?」という批判が強まるものと思われます。
実際、すでにアメリカでは副大統領のマイク・ペンス氏が評価される向きもあり、「トランプ氏よりもペンス氏が大統領になった方がアメリカにとって良いのではないか?」という意見も出ているようです。
さらに、もうすぐトランプ氏が大統領に就任してから100日が経過しようとしていますので、これまで控えられていたネガティブな情報が、より過激に報道され始める可能性があります。