これまでは「100日ルール」という暗黙のルールによって、大統領が就任してから100日間は過度にネガティブな報道が控えられる傾向にありましたが、就任から100日が過ぎれば、これまでは控えられていたネガティブな情報も容赦なく報道されると思われます。
そして私としては、“これらネガティブな要因が、相場の乱高下につながる可能性がある”と考えています。
ちなみに、相場の格言に「2日新甫は、荒れる」というものがあります。これは、“月の最初の取引日が2日に当たるとその月の相場は荒れやすい”ということを意味しますが、「3日新甫は、荒れる」と言われることもあります。
そしてこの4月は、最初の取引日が3日でしたので、格言通り相場が荒れる可能性もあり、「100日ルール」の終了が、その1つの要因となってもおかしくないと私は見ています。
では、実際に荒れ相場になったらどのように対処すべきでしょうか? 私の場合、まずは何よりもテクニカル分析によってチャートを読むことを優先します。ネガティブな情報がどれだけ流れてこようと、チャートに浮かび上がるサインを信じます。
中には「テクニカル分析なんて“ダマシ”も多いから意味が無い」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、先行きが不透明で荒れ相場が想定されるような時こそ、チャートをしっかり読み明確な基準を持つことが重要だと私は考えており、実際私はそのおかげで45年以上もの間、主婦として、お花の教室もやりつつ、かつトレードで毎年利益を上げ続けることが出来ているのだと思います。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。ドル/円、トルコリラ/円、他通貨ペア、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。