「記述式で答える“贅沢とはなんですか?”の回答を見ていると、ポイントは2つあります。
バブル時代のように、人に見せびらかすブランド品などを贅沢というのではなくて、自分のこだわりが強くなっています。例えば、ステーキだったり、温泉旅行だったり。こだわりは人それぞれ違うけど、何より自分がそれに喜びを感じるかどうかが大切になっています。
2つ目は、日常生活にしないことを、たまにすることです。例えば、いつもは発泡酒を飲んでいるけど、たまにはビールとか。
またバブル期と比較しますが、あの頃は、日々の日常生活のグレードをアップさせようという動きがありました。だけど、今は時々でいいから、少しいつもと違うものの消費が、贅沢と捉えられています。
32%が自分を下流と答えています。下流と中流の差は、その贅沢ができるかどうかです。自分がこだわっているちょっとした贅沢を実行できていない人たちが3割いるんでしょう。
現代の下流は、テレビがなかったり冷蔵庫がなかったりする人たちじゃないんですよね。そもそも上流、中流、下流の定義はないわけですが、境目の意識も変わったのだと思います」
芸能レポーターの東海林のり子さんは、自身の体験から、贅沢について語った。