とはいえ、ここからV字回復して一気に上昇するとは言い切れません。まだ不透明な状況が続き、上がったり下がったり、という方向感に乏しい相場状況が続いた後に、少しずつ上昇するのではないかと私は考えています。
そして、可能性は低いにしても、1月につけた29.05円を割り込んでくる可能性もあります。その場合はどういった相場展開が想定されるでしょうか?
私は、1月につけた安値29.05円と2月につけた高音31.72円の価格差2.67円に注目し、もし29.05円を割り込んでくることがあれば、29.05円から2.67円分下落する可能性があると見ます。つまり26.50円、もしくは最悪26円くらいまで下落してもおかしくないと考えます。
整理すると、「トルコリラ円相場は、しばらくモタついた後に上昇するのではないか」というのが私の見解ではありますが、もちろん下落の可能性が全く無いわけではありませんので、大勝利トレーダーになるためには、常に資金管理を怠らず、気を緩めず、最悪の事態も想定しながらトレードを行うことが必要です。
20年以上かけて研究した「窓」の法則とは?
ちなみに、トルコの国民投票が行われた翌日4月17日、トルコリラ円相場は29.60円あたりから窓を開けて上昇しましたが、このような場合には、「必ずその29.60円まで相場が戻ってくる」と私は考えます。
なぜ「必ず戻ってくる」と自信を持って言えるかというと、私は20年以上もかけて「窓」の研究をしているからです。20年以上相場を観察し、相場が窓を埋めに来なかったことは、今までに1度もありません。もちろん、窓を埋めるまでに5年、10年の月日を要したことはありましたが、私が知る限り窓が埋められなかったことはありません。