いくら健康保険に入っているからといっても、決して安いものではないのが医療費だ。細かいテクニックを駆使して節約ができるのであれば、実践しないに越したことはない。
病院は看護師の数で選べ
意外と知られていないのが、入院患者数に対する看護師の数で、病院ごとの入院時の医療費に差が生じていることだ。これは「施設基準」と呼ばれるもので、一般病棟への入院1日当たりの基本料金は、入院患者7人に対し1人の看護師がつく病院だと4773円(3割負担の場合)。患者15人に対して1人の看護師がつく病院だと2880円。実に1893円の差が出る。『読むだけで200万円節約できる!医療費と医療保険&介護保険のトクするワザ技30』(ダイヤモンド社)の著者で医療問題に詳しいジャーナリストの早川幸子さんが説明する。
「施設基準は病院のホームページや受付などに掲示されています。重病で手厚いケアが求められるケースはその限りではありませんが、軽症で緊急性のない病気の場合、施設基準を調べて病院を選ぶことも、医療費の節約につながります」
大病院には必ず医師の紹介状を持参せよ
大学病院や国立病院など、入院用のベッド数が500床以上ある大病院を医師の紹介状なしに初めて受診すると、「選定療養費」という特別料金を取られる。