家計

お得なポイントも 鉄道の混雑緩和キャンペーンは成功するか?

東西線に乗ってメダルを貯めて抽選にチャレンジ

 田園都市線同様に首都圏屈指の混雑路線である東京メトロ東西線も、「東西線早起きキャンペーン」として、最大2万円分の商品券が当たるキャンペーンを4月10日から7月31日までの期間で実施している。

 こちらは事前にキャンペーンに登録したPASMO・Suicaで対象となる駅から乗車すると、入場した時刻に応じた枚数の「メダル」が貯まり、そのメダルを使って商品券が当たる抽選に参加できるというもの。

 抽選は景品となる商品券の額によって、Aコース500円分、Bコース1000円分、Cコース3000円分、Dコース1万円分、Eコース2万円分の5つのコースに分かれている。応募に必要なメダル数は、Aコース50枚、Bコース100枚、C コース150枚、Dコース200枚、Eコース250枚。抽選にハズれても、努力賞として、BコースとCコースについては500円分の商品券が、DコースとEコースについては1000円分の商品券がもれなく進呈される。

 ポイントが獲得できるのなら、1時間くらい早起きしてもいいという人も増えそうだが、一方ではこんな声も。田園都市線沿線に住む20代OLはこう話す。

「私は満員電車が苦手なので、以前から早い時間の電車を利用していたのですが、最近ではその時間の電車もちょっとずつ混み始めているような気がします。ピーク時の混雑が緩和されるのは歓迎ですが、なんだか逃げ場がなくなっていくような気もしています。あと、最近では朝のラッシュだけでなく帰宅ラッシュもだんだん酷くなっているように感じます。夜の混雑は朝に比べてピークとなる時間帯も長いので、本当に困ります」

 混雑緩和のためにダイヤを改正したり、バスへの乗り換えを呼びかけたりなど、様々な施策を行っている鉄道各社だが、根本的な問題解消への道のりはまだまだ長そうだ。

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