いろいろな支払いにクレジットカードを使うとポイントが付いてお得になる――これはもはや常識といえる。しかし、この“お得さ”を理解しつつ、クレジットカードの利用に抵抗を感じる人がいることも事実。持っている現金以上のお金を使うことを“借金”と受け止める人もいる。こうした考え方は家計管理の面から見ると、間違いではない。家計管理の基本は、毎月の支出が収入を上回らないようにすることだからだ。
そうしたクレジットカードに抵抗感を持つ人でも、抵抗感なく活用できるのがデビットカードである。買い物などの支払いに使うと、銀行の預金口座から購入代金が引き落とされる仕組みで、預金残高以上のお金を使うことが防げる。しかも、利用するとキャッシュバックやポイントをもらうことができるのだ。
現在、多くの銀行からデビットカードが発行されているが、たとえば、三菱東京UFJ銀行が発行している『三菱東京UFJ-VISAデビット』は、利用金額の0.2%分が自動的にキャッシュバックされる。また、ジャパンネット銀行の『JNB Visaデビット』は、ポイントの還元率は0.2%だが、ジャパンネット銀行のモール経由で家電量販店やYahoo!ショッピングのサイトで買い物をすると、ポイントに加えて1%分がキャッシュバックされる。
さらに、ポイント還元率でクレジットカードと遜色ないものも登場している。『楽天銀行デビットカード(JCB)』は、ポイント還元率1%で、利用金額100円ごとに楽天スーパーポイントが1ポイント貯まる。セブン銀行の『デビット付きキャッシュカード』は通常のポイント還元率は0.5%で、セブンイレブンで使うと1.5%に。貯まるポイントは電子マネーのナナコとして使えるナナコポイントだ(『三菱東京UFJ-VISAデビット』の年会費は2年目以降税込み1080円だが、前年1年間の利用額10万円以上で無料に。他3枚はすべて年会費無料)。