また、これまではデビットカードが使えるところは限られていた。しかし最近では、各カードの名称にあるように、VISAやJCBが使える店舗はすべて使えるようになっている(セブン銀行の『デビット付きキャッシュカード』はJCB)。
当然だが、支払うお金はデビットカードを発行している銀行の口座から引き落とされる。したがって、カードの発行は、その銀行に口座があることが前提となる。口座がない人にとっては、デビットカード用に新しく口座を開設するのが面倒と思うかもしれないが、毎月の生活費を決めて、その分だけを口座に振り込んでおけば、家計管理がよりしやすくなるとも考えられるだろう。
家計を管理しつつ、お得になる――これがデビットカードの最大のメリットといえる。クレジットカードをついつい使いすぎてしまうという人にも抵抗感なく受け入れられるのではないだろうか。
文■松岡賢治(ファイナンシャルプランナー・ライター)