「信金や信組では営業マンに『年金口座の新規獲得ノルマ』を設けているところが多い。そうした理由もあって大手行を凌駕する“優遇金利”が実現していると考えられます」
高利率の魅力がある半面、当然、金融機関側の負担は大きくなる。大手行に比べてはるかに経営規模が小さい信金や信組に預ける不安も無視できない。事実、2000年以降で破綻、あるいは経営統合によって姿を消した金融機関96社中95.8%にあたる92社が信金・信組だった。ただし、ファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦氏はこんな割り切り方も大事だと語る。
「メガバンクや大手地銀に比べて信金や信組の破綻リスクが高いことは事実ですが、元本1000万円とその利息まではペイオフ(預金保護)されるわけですから、それ以内までは預けても心配ありません」
※週刊ポスト2017年5月19日号