せっかくなので、ここで日経平均株価の中長期的な考察についてもお伝えしておきましょう。ドル円相場と日経平均株価は切っても切れない関係にあります。
日経平均株価もやはり、基本的にはドル円相場と同じく「買い」の状況にあります。まず月足のチャートで移動平均線を見ると、ゴールデンクロスの状態が続いていますし、週足で見ても、いったんデッドクロスになったもののゴールデンクロスの方向へ向かっていて、ローソク足が3本の移動平均線の上にようやく出てきたという状態です。
また、週足でストキャスティクスを確認すると、2本の線が上へ向かっていて下向きになっている状態ではなく、また100%まで到達しておりませんのでこちらもまだ「買い」を示しています。もし100%まで届いていれば、下落の可能性も考えるべきですが、下から3分の2くらいの位置で上を向いたままの状態にあるので、今の段階ではその心配は無いと思われます。
このように、テクニカル分析に基づけば、ドル円相場も日経平均株価も中長期的に見て、まだ「買い」の状況にあるのではないでしょうか。もちろん、昨年の米大統領選直後のように一気に上昇するといったことは考えづらい状況ですし、5月は外資系の決算月でもあるので下落する局面も考えられますが、少なくとも5月第1週現在では中長期的に見てガラガラと大幅に下落する懸念は少ないと考えられます。