道路状況に関しては、第一京浜(国道15号)と第二京浜(国道1号)という2本の大幹線道路が駅のすぐ近くを通っており、首都高速も通っています。ただしこちらに関しても不満が残るのは、東名高速や中央高速まで大変遠いこと。東名高速の最寄りの入り口は横浜町田ICになりますが、そこに至るまでのルートは渋滞が酷く、高速道路に乗るまでに1時間近くかかることも珍しくありません。
住みたいのは本当に「横浜駅」周辺?
ここで根本的な疑問に突き当たるのですが、住みたい街ランキングのアンケートで「横浜」と答えた人は、横浜駅の位置を理解しているのでしょうか? イメージとしての「横浜」は、中華街、山下公園、ランドマークタワー、赤レンガ倉庫、大さん橋、元町などでしょうが、これらの最寄り駅はいずれも横浜駅ではありません。
「住みたい街ランキング」の回答は、「沿線を選んだ後、駅を選んでもらう」という方式になっています。つまり「横浜」と回答した人の多くは、横浜一帯を広く捉えて「横浜」と答えた可能性が高いものと思われます。これは「神戸」「金沢」といった、規模が1ランク上の街がランキングに紛れ込んだようなもの。「恵比寿」「吉祥寺」といった街と「横浜」を同列に並べるのには違和感を覚えます。
もちろん横浜駅西口から徒歩10分程度の浅間下あたりや、1駅離れた戸部、平沼橋あたりには住むところはありますが、交通量が多くごちゃごちゃしていて、住環境はあまり良いとは言えません。
実際に横浜に住むなら、「おしゃれ」「海・港」「異国」といった“横浜的な雰囲気”に憧れるのであれば石川町や山手、本牧あたり。庶民的な場所が良いなら、横浜市営地下鉄の伊勢佐木長者町や相鉄の天王町あたりが現実的な選択肢になると思います。