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フリークアウト・ホールディングス(6094):スマホ広告向けが牽引し、引き続き業績好調の見込み

フリークアウト・ホールディングス(6094)市場平均予想(単位:百万円)

tomatsu170515

企業概要

 経営理念は「人に人らしい仕事を」。同社は、従来人の手によって行われてきた広告枠の取引をコンピューター間の取引に変えていこうと設立されました。この経営理念には、これまで費やしていた広告取引の雑務から、人間らしいコミュニケーションのプランニングなどクリエイティブな仕事に集中して欲しい、という想いが込められています。

 この理念を持って実現したのが、自動で行われるインターネット広告のリアルタイム取引です。

 同社はこれを日本で初めて事業化した先行企業。具体的には、国内で初めてRTB による広告枠の自動買付を行うDSP「FreakOut」を開発し、設立から一貫してDSP事業を展開してきた専業DSPです。

 国内トップの顧客基盤など先行者メリットを享受しながら高成長を遂げ、2010年の設立からわずか4年弱でマザーズ市場に新規上場を果たしました。

注目ポイント

 DSPは、Demand-Side Platformの略で、広告主の(予算やターゲットなど)求める条件を元に、アルゴリズムを使ってネット広告の効果を最大化するツールです。

 このアルゴリズムというのは、DMP(Data Management Platform)といって、性別や年齢、出身地から興味・行動履歴、検索といったビッグデータを収集管理して活用するためのプラットフォームを指します。現代のインターネット広告はターゲットの画面に表示されたとしても実際クリックする割合は0.1%程度と非常に低くなってしまいました。そのため、より効率的な広告運用方法が求められ、DMPのようなビッグデータ解析技術がなくてはならないものになっています。

 ちなみに同社ではMOTHER、インティメート・マージャーが担っており、同社はこのDMPのOEM提供も行っています。

 DSPはこれを活用することで、「枠」ではなく「人」に対しての広告配信が可能になり、広告効果を高めているというわけです。

 一方、SSP(Supply Side Platform)は、Yahoo!などの広告媒体側の利益を最大化するツールで、ADX(アドエクスチェンジ)は媒体の広告枠をインプレッションベースで交換できる「広告枠の取引市場」です。同社ではMT Burn社が提供する「Hike」が担っています。

 ネット広告の枠は、広告枠はこの2つのプラットフォームでやり取りされるのですが、それを瞬間的オークションで自動買付するシステムが「RTB(Real Time Bidding)」となります。

 細かくは、広告のインプレッション機会が発生したらSSPから提携DSPに「インプレッションを買うか?」とリクエストが一斉に送信されます。DSPは広告主の条件に沿った入札を行い、落札したら広告が配信される、という流れとなります。RTBはこれを0.1秒以内に行うのです。

 このRTBを導入した同社のDSPは、国内の主要広告代理店に採用され、国内シェアトップを誇ります。

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