産業投資、産業園区建設では、中央企業が沿線国家との間で生産能力の最適化を目指した協力を強化しており、産業園区建設に力を入れている。工業、製造業プロジェクトでは、マレーシア、ラオス、モンゴル、インドネシアでの案件が多い。
投資の観点から言えば、建設・エンジニアリング会社、建機・トラックメーカー、電力設備メーカー、素材メーカーなどが恩恵を受けると予想される。中国企業の強い分野であるが、日本の中国関連銘柄の中にも、建機、建材、電機、商社などは長期的にポジティブな影響があるだろう。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサル ティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。