投資

バイナリーで勝ち続ける投資家「トレンドの小さな押し目狙う」

一定時間後の為替レートが上がるか下がるかを予想する取引「バイナリーオプション」が投資家の人気を集めている。ここではFXトレーダー・羊飼い氏を進行役に、バイナリーで勝ち続けるカリスマ投資家たちの座談会を開催した。バイナリーで勝つための秘訣に、羊飼い氏が迫った──。

【座談会参加者プロフィール】
●羊飼い:FXのカリスマトレーダー、ブロガー。2001年からFXを開始。「羊飼い」の名前の由来は、高金利の豪ドル(通称・羊)を買って優雅に暮らそうと考えたことから。著書に『ど素人がはじめるFXの本』など多数。
ブログ「羊飼いのFX(外国為替)ブログ」http://fxforex.seesaa.net/

●アンディ:専業トレーダー。「ダブル雲」を使った独自の「もぐらトレード」「東京時間足」の取引手法で億万長者に。FX取引のエントリーポイントを待つ合間を利用して2012年4月にバイナリーを開始、100万円を600万円に殖やした。著書に『17時からはじめる東京時間半値トレード』。
ブログ「アンディのFXブログ」http://ichimoku119.blog15.fc2.com/

●ナッキー:アンディ氏の投資法を実践するグループ「チーム・アンディ」25人のなかで、バイナリーでダントツの成績を誇る。2011年8月にバイナリーを始め、40万円の元手を一時は12万円まで減らしたものの、「ダブル雲」手法を応用した取引で2000万円まで殖やした。
ブログ「Nackie-OほぼBOだけ」http://nackie-o.net/

羊飼い(以下、羊):バイナリーで成功したおふたりの手法を教えてください。

ナッキー(以下、ナ):5分足のローソク足を見ていると、ある「鉄板パターン」が発見できるんです。さらにアンディさんが編み出した「ダブル雲」を見ると、さらに勝率が上がるのでおすすめです。

羊:ダブル雲?

アンディ(以下、ア):一目均衡表の「雲」は先行スパン1と先行スパン2で囲まれた部分なので、ローソク足26本分先行して表示されていますよね。それを先行させずに左にずらしてリアルタイムで使うんです。さらに1時間足と5分足の両方を重ねて使うのが「ダブル雲」です。

MT4(*注)では専用のインジケーターを提供しているので便利なのですが、MT4を使わない人は1時間足と5分足のチャートを別ウインドウで表示して、自分でリアルタイムの5分足雲と1時間足雲のラインを5分足チャートに引いてもOKです。

羊:それで、「鉄板パターン」とは?

ナ:トレンドが出ているときに限られるので、まずはトレンドを確認します。下落トレンドであれば、5分雲が1時間雲よりも下にあって、どちらの雲も陰転していれば(先行スパン2が1より上にある状態)OK。移動平均線(MA)も右肩下がりだと理想です。

ここで、長めの陰線の後で2連続か3連続で陽線が出たらチャンスです。最後の陽線が5分足の雲の下限(先行スパン1)にタッチしたら「鉄板パターン」。次は下がると判断できます。

ア:1時間足雲も強い抵抗線なので、タッチすれば跳ね返される確率は高まります。MA、ボリンジャーバンド(ボリバン)の±1σか±2σにもタッチしていればさらに鉄板ですね。ダブル雲が使いにくい人は、確度は下がりますがMAやボリバンへのタッチを目安にしてもいいでしょう。ボリバンを使うなら±1σか±2σの間で連続陽線が出現するのが目安ですね。

ナ:僕も6MAと52MA、ボリバンは必ず見てます。

羊:上昇トレンドの場合は、逆ということですか。

ナ:そうです。基本は長めの陽線の後に2~3連続の陰線が出て、5分足の雲上限(先行スパン1)にタッチしたら、次は陽線が出ると判断してエントリーです。

ア:一言でいうならば、トレンドの小さな押し目を狙うわけです。トレンドさえ出ていれば、1日3~4回は出会えます。

ちなみに、傾きがなく水平状態の先行スパン2にタッチしたときも鉄板パターンです。上昇相場でも下落相場でも使えます。

羊:トレンドが明確に出ていないレンジ相場の場合はどうですか?

ナ:オーソドックスですが、前回高値と安値のラインで反発すると予想し、レンジの上限で売り、下限で買いを繰り返します。ボリバンがぎゅっと縮んで、±3σが25pips以内に収まっている状態が勝ちやすい気がします。ただ、レンジ相場の終わりを判断できなくて最後2~3回は負けることはありますが、続いている間は勝てます。

ア:1時間足と5分足の先行スパン2がどちらも水平なときはレンジ相場と判断できますよ。先行スパン2は過去52本の高値安値の半値で構成されるので、売買勢力の分岐点になるからです。

【*注】MT4/FXのシステムトレードで世界で最も多く使われているツール「メタトレーダー4」の略称。自動売買を行なわず、チャート分析だけに利用する人も多い。

※マネーポスト2013年新春号

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