今期決算で上場企業が続々史上最高益を更新するなど日本経済はいよいよ景気拡大局面に入ってきた。リスクが低減するのであれば、大きな伸びが期待できる個別銘柄を選び出したい。
年末までの間の「イベント」に注目して銘柄を考えるとどうか。9月にはドイツ連邦議会総選挙が行なわれる。フィスコの株式・為替アナリストの田代昌之氏はこう読む。
「5月のドイツ州議会選挙でメルケル首相率いる与党・キリスト教民主同盟が第1党となった。9月の総選挙でもメルケル首相の勝利が見込まれ、ヨーロッパが安定に向かう可能性が高い。すると為替市場はユーロ高に振れます。
そのため欧州売上比率の高い銘柄は、いま持っておくことをお勧めします。また、ユーロの為替レートを低く(円高に)見積もっている銘柄も、ユーロ高・円安に振れるほど、上方修正する期待が高まります」
そのため田代氏は、1ユーロ=105円と保守的に見積もる日立ハイテクノロジーズなどに注目する。