日本株がいよいよ上昇局面を迎えたなかで、日経平均にさらなる追い風を吹かせる“奇策”も専門家の間では囁かれている。本誌・週刊ポストの読者にはお馴染みの「日経ヘイキンズ」にたとえながら、わかりやすくレポートする。
一部投資家の間で日経平均の値動きが野球チームにたとえられ、「日経ヘイキンズ」と呼ばれている―本誌では何度か紹介してきた。前日より終値が上昇すれば「勝ち」、下落すれば「負け」で、225ある構成銘柄は「ヘイキンズに所属する選手」となる。
チームが上昇気流に乗ってきた昨今の経済環境のなかで、さらなる連勝街道を進む上でのカギを握るのが選手のトレード(銘柄の入れ替え)と見る識者は多い。ヘイキンズの所属選手には「偏り」があると指摘するのは、『経済界』編集局長の関慎夫氏だ。
「もともと日経平均の構成銘柄は東証一部上場銘柄から選ばれていて、大阪証券取引所での取引が多かった関西を拠点とする銘柄はあまり選ばれてこなかった経緯があります。東証と大証が一緒になってからも偏りは解消されていない」