そうしたなか、関西に拠点を置く企業に、好業績を叩き出し株価上昇期待のある銘柄は多い。“戦力外通告”が確実な東芝のような選手の後釜に、ヘイキンズ未加入の関西組をスカウトするという手があるのだ。
期待大なのはベテランの長距離砲、村田製作所だ。ロボット技術に定評がある京都の優良企業で、長年ヘイキンズ入りが待望されてきた。
「昨年9月に指月電機製作所と資本・業務提携し、EV用高性能フィルムコンデンサーの開発・製造会社を設立。この1年は好調をキープしており、株価は1年前から4000円上げて1万6000円台へと上昇。チームに大きく貢献してくれるはずです」(関氏)
海外スカウト陣(投資家)からの評価が高いキーエンスも大阪に本社を置く関西組だ。「センサー機器製造企業で時価総額は日本で10位。超優良企業といえる」(同前)からヘイキンズでスタメンを張れる力がある。
自転車部品、釣り具製造のシマノは大阪・堺市に本社を置く選手。
「自転車市場が大きい欧州では高く評価され、海外での知名度は高いのですが、ヘイキンズ入りは果たせずにきた」(同前)という。