私としては6月に利上げされる可能性は5分5分だと考えています。正直なところまだ何とも言い難い状況です。
ただ、1つ言えるとすれば、5月5日に4月の米国非農業部門雇用者数が発表され、「+21万1000人」という非常に良い数字が発表されましたので、ドルが買われ、6月の利上げを織り込んだような動きが見られる、ということです。
ですから、もし仮に、6月に利上げが行われないことが決定すれば、その時は少しドルが売られて調整安の状態になる可能性もあると私は考えています。ただ、それをきっかけに大きい下落トレンドが発生するということは今の段階では考えづらいですけどね。
いずれにしても、金利と相場は密接な関連性がありますので、「なぜ利上げするのか?」という背景も含め、トレーダーとして金利に関して最低限の知識を身につけ、日々流れる金利に関する情報にも意識を向けられておくのが良いでしょう。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。