まず、ドル円相場は4月17日に1ドル=108.12円まで下落した後に反転し、5月11日には1ドル=114.38円まで上昇しました。つまり6.26円上昇したわけです。そしてこの6.26円という上昇値幅に対する61.8%押した価格を計算すると、「114.38円-6.26円×61.8%=110.51円」という価格が出ますが、この価格こそが押し目の目安となる価格です。実際にチャートを見ると、5月18日に110.23円まで下落しています。110.51円と比べると28pipsの誤差はあるものの、近い価格ではないかと思います。
もちろん、絶対に61.8%の価格で反転するというわけではなく、下抜けしてさらに下落する可能性もありますが、私の経験上、下抜けするにしても、その前にフィボナッチで導き出される価格水準で、いったん反転した後に下落する可能性は高いと言えます。
初めてフィボナッチのことを知った方にとっては、なかなか信じ難い話かもしれませんが、ぜひご自身でも計算をされて、実際のチャートを使って確かめてみてください。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。