成長株を見極める5つのポイント
1.増収増益である
成長株にとって最も大切なのは、その企業の「業績」です。
エムスリー<2413>でご説明しましょう。国内で約20万人以上の医師が会員登録する情報サイト「m3.com」を運営している企業です。医療情報担当者(MR)の役割をインターネット上で代替し、製薬会社などから販促費を得るという独自のビジネスモデルと、積極的な海外展開やM&Aで急成長してきました。
同社は2004年に東証マザーズに上場。2007年より東証一部上場銘柄となりました。同社の業績と株価の推移を見てみると、売上・利益の伸びとともに株価も大きく伸びていることがわかります。株価の成長における業績の重要性が一目瞭然と言えるでしょう。
一般的に成長株は、「2ケタの増収増益率での成長が望ましい」と言われています。エムスリーは上場以来、売上・利益ともに2ケタ成長を維持しています。業績の拡大とともに、時価総額もそれに応じて増加基調となり、2004年末時点で410億円だったのが、2016年5月には1兆円を超え、約25倍に拡大しました。
このように株価は、長期的に見た場合には業績の影響を受けると考えられています。金融危機などの外部環境に一時的に左右されたとしても、業績をベースにした現在価値に近づく傾向があります。長期的な株価の成長は、その企業の業績や事業リスクによって形成されると考えてもいいでしょう。