「他はできても、子供の教育費は節約できない…」と考える人は多いだろう。実は、賢く減らせる方法がある。子供のためになって親も助かる節約術を紹介する。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんは、知恵を絞れば子供にかけるお金は上手に削れるという。
「少子高齢化の影響もあり、国は子育て支援に力を入れるようになっています。国の助成制度や税制優遇のほか、民間の無料サービスもあるので、ぜひ活用してください」
幼稚園から大学まで実際にかかる教育費の目安は、授業料に加えて塾や習い事の費用も含めると、すべて公立でも790万円、すべて私立だと2315万円になる(文部科学省「平成26年度子供の学習費調査」と日本学生支援機構「平成26年度学生生活調査結果」をもとに編集部が作成。私立大学は文系、入学金は含まない額)。
「公立の場合、高校までは月々の支出は、給食費や学校外活動費など1.8万~4万円程度です。やりくりすれば、なんとか毎月の家計から捻出できる金額ですが、大学の入学金や授業料は一括納入が原則です。まとまった資金が必要になるので、子供が18才になるまでに300万円程度の教育資金を用意しておくのが目安となっています」(黒田さん・以下同)